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2013.07 vol.36号
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2013年7月号特集 地方から発信
地方の時代といわれて久しい。特産物やグルメなど、地域に埋もれた宝物を探す努力は日々行われているが、それを発信するところまでは至っていないのが現状ではないだろうか。
IT業界の寵児であった堀江貴文氏は、ややシニカルに「僕は面白いか、面白くないかでしか判断しないんで。地方に住むことにこだわる必要もないと思う」と語る。地方に対する否定的な意見に聞こえるかもしれない。しかし、裏を返せば都会に住むことにもこだわらないと表明しているのではないか。ある場所でしかできないことなんて、ほとんど無くなっている。要はどこで暮らすのが一番面白いか。地方と都会の対比はあまり意味を成さなくなっている。
佐賀在住でありながら、iPhone/iPadアプリのランキングに次々と作品を送り込む武藤樹一郎さんは、アプリ開発に地域間格差はないと断言する。「世界中、同じスタートラインに立つことができるので、佐賀から世界へ、ということも十分、可能です」と語る。
7月には佐賀で37年ぶりとなる日本青年会議所九州地区大会が開催される。メインフォーラムでは、TV通販でおなじみのジャパネットたかた代表取締役の髙田明氏やタマホーム代表取締役の玉木康裕氏らが登壇。地方から全国区となった企業を作り上げた経験談を語る。
住んでいる場所を愛しながらも、それに囚われず、新しいものを作り発信していく。それこそが地方をもっと面白くする生き方ではないだろうか。